PPAモデルって? 太陽光発電を無料で設置できる?

2021/04/26 ブログ

ヒサマツエンジニアリングでは最近、太陽光発電やEVステーション関連のお仕事も頂いて来ています。

今日は近頃話題のPPAモデル/第三者所有(TPO:Third-Party Ownership)って???

といった観点で書いてみたいと思います。

 

PPAとはPower Purchase Agreementの略で事業者と電力使用者(顧客)との電力販売契約になります。

 

現状言われてるPPAモデルとは、事業者が電力使用者(顧客)の設備に太陽光発電設備を無償で設置し、

そこで発電された電力を事業者が電力使用者(顧客)に売るという契約モデルの事になります。

 

当初、「PPAモデル」より「第三者保有(TPOモデル)」という言葉の方が主流だった気もします。

文字通りTPOモデルは設備を電力使用者(顧客)ではなく別事業者が所有するという事になりますが、

契約形態としては、PPAやリース契約等を顧客と結んでいきます。

その中で現状太陽光発電の契約はPPAが主流になってきているという事でしょうか。

 

契約形態は事業者によって様々な様ですが、PPAモデールのイメージとしては下記になります。

 

★PPAモデルのイメージ図★

基本的な流れは、

 

・太陽光設備を無償で設置して貰い、自家消費した分の電力料金を太陽光設備の所有者へ支払う。

 

・不足電力は系統連系して電力会社(小売電気事業者)から購入

 (通常の電気の使用方法と一緒)

 

・太陽光発電を自家消費して余った電力は系統連系して電力会社に売電

 (売電収入は太陽光発電の所有者) 

 

という事になりますね。

 

電力使用者は太陽光発電の電気料金と電力会社(小売電気事業者)から購入した電気料金を支払う事になります。

 

蓄電池をセットで設置して、余剰電力を貯めて発電していない時間帯の電力として使用するというパターンも増えてきている様です。

 

 

次回はPPAモデルのメリットなどを探って行きたいと思います。

 

★用語の意味★

・小売電気事業者:一般消費者に電気を供給する事業者の事(経済産業大臣の登録を受ける必要がある)

・系統連系   :系統(電力系統)とは、発電所で発電された電力を使用者に届けるための

         「発電」「変電」「送電」「配電」システムの事。

         系統連系はそのシステムと接続する事。