電気料金の計算方法やプランについて①

2021/04/28 ブログ

昨日、PPAの特徴の中で電気料金が安くなるかも?といった事を書きましたが、今日は、そもそも電気料金ってどういう計算方法なの?という事を書いていこうと思います。

 

電気の供給は通常一般家庭では200Vで供給されますが、企業や工場等は、特高(特別高圧)、高圧と呼ばれている電圧で供給されています。

 

 ★電気の供給電圧★

  ・特別高圧:20,000V以上

  ・高圧  :6,000V

  ・低圧  :200V(昔は100Vで供給されていた)

 

電圧の違いについては送配電システムや発電の仕組み等と合わせて、また別の機会に詳しく書いて行きたいと思います。

 

今日は一般家庭や商店などで、供給されている低圧の電気料金プランについて見ていきます。

低圧の供給には電灯と動力の2種類存在します。

そして、一か所での供給は電灯と動力合わせて原則50kW未満と決まっています。

送配電システム側の決まりなので、どの電力会社も同じです。

 

  ・電灯:単相3線100V/200V,単相2線100V,単相2線200V

  ・動力:三相3線200V

 

一般家庭で通常供給されているのは電灯の単相3線100V/200Vです。

こちらは100Vの機器も200Vの機器も使用できる供給方式になります。

コンセントは通常100Vですが、賃貸マンションでも200Vのエアコンが設置されている事もあります。

IHクッキングヒーターも200Vのものが多い様ですね。

 

それでは動力の三相3線200Vはどのような所で使用されているでしょうか。

動力は三相モータ(電動機)用の電源になります。

三相交流は単相交流が120°ずつずれて3本あり、その3本の交流で1つの回転子を回しているので単相よりパワーがあります。

 

マンションのエレベータやポンプ、お店などの業務用エアコンや業務用冷蔵庫、業務用炊飯器等は三相モータを使用していますので、動力の契約が必要になります。

一般家庭では通常、電灯の契約のみになりますが、お店などでは電灯と動力の両方の契約をしているという事ですね。

 

 

次回は実際の料金計算「契約A/契約容量/契約電力」,「基本料金」,「従量料金」,「燃料調整費」,「再エネ賦課金」などについて書いていこうと思います。